BLMに共感広がる

 ここ数年、ブラック・ライブズ・マター(BLM:黒人の命を尊重せよ)運動が拡大するにつれ、黒人がアメリカ社会で孤立するのではと危惧しました。

 しかし、5月末にジョージ・フロイド氏が白人警官の暴行により窒息死するビデオを見て、老若男女のしかも白人を多く含むアメリカ人が運動に参加し始めました。これにはスマホの普及や、新型コロナを契機に心理的・経済的な不安の共有が広まったことなど、さまざまな要因が考えられます。

 また過去数十年、警官による暴行・殺人事件のたびに出された改革案が空約束に終わっている現実が、背景にあります。

 改革が実行できなかった一番の理由は、警察の組合が強いこと。次に、警察官には広範囲の免責権があり、裁判で有罪判決が出にくいこと。暴行が正当化されれば、組合には改革に協力する理由がありません。

7月20日掲載

 また、アメリカの警察は州や郡、市町村ごとの組織で、全警察官に適用される連邦法がなく、データベースへの入力義務もありません。このため不適格として解雇された警察官でも、他署への転職が可能です。これも警察官による暴力事件が繰り返される一因です。

 幼稚園から高校まで、アメリカの子どもたちは授業開始前に起立し、胸に右手をあて、国への「忠誠の誓い」を暗唱します。誓いは「全市民に自由と正義を」の言葉で終わります。BLM運動のリーダーに若者が多いのは、暗唱し続けた国の理想と現実の差に、強い反発を覚えるからかもしれません。

 運動の行く末を安じていましたが、波長が多くの市民の感情と重なり、真の正義に近づくための立法実現が視野に入ってきました。コロナの惨状が続く中、一筋の希望の光を見る思いです。


2 thoughts on “BLMに共感広がる

  1. Hi Michiko, I see you have written an essay concerning Black Lives Matter.  I don’t know how to translate it into English.   If you have a translation handy, I would love to read it.   Looking forward to seeing you tomorrow.   LoisSent via the Samsung Galaxy S8+, an AT&T 5G Evolution capable smartphone

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  2. Dear Michiko–thank you for continuing to write…and,of course, to care so deeply for all people. I share your ray of hope, and also hope…..that our short attention span isn’t (again) an obstacle to real change.

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