米移民・税関捜査局(ICE)と住民との騒動を心配し、日本の友人から「住んでいる地域は大丈夫なの?」と連絡がありました。わが家から車で10分のところに大型店が並ぶ高速道があり、そこでICE職員が目撃されていますが、今のところ近所には来ていません。
米国は大都市以外、公共交通機関が整備されていません。郊外でのICE職員の配備には通勤用の駐車場が必要です。大型店から借りることが多く、それには住人の反対がよく起きます。また、中流以上が住む地域には不法移民が少なく、ICEの仕事の効率も悪いのでしょう。
米国の民主主義の変化を、ずっと眺めてきました。

私の住む地域では、町の条例で車庫は四方の壁で囲むことと定められています。車庫が一体となった家屋がほとんどで、車を降りると外を通らずに直接出入りするので、近所の人と顔を合わせる機会が減りました。これが、コミュニティーや民主主義の在り方に影響を与えたのではないかと、思っていました。
しかし、地域の移民をICEから守るために立ち上がる人たちが増えています。また、連邦政府が移民収容のために大型倉庫を買い上げる動きを、住民が阻止へ向けて行動することも少なくありません。自分の地域を自分たちで守るのが、今も根強く残る米国の民主主義の形なのかもしれません。
一方、町を不法移民から守るために、生徒の親をICEに通報する教員もいます。自分たちの地域を守るという目的は同じでも、行動はさまざまです。個人の意見を尊重する米国の民主主義の表現と言えるでしょう。