冬の米国。日が長くなり始めるとともに、社会に希望の光が差してきたように感じます。
今年は米政権への審判となる中間選挙の年です。移民への差別的な発言が目立った政治家の態度が、軟化してきました。
背景の一つに、米移民・税関捜査局(ICE)が肌の色や言語を理由に、無差別に人を連れ去ることに対して、市民の反発が拡大していることが挙げられます。
さまざまな市民団体が、住民の権利を擁護する活動に参加しています。全米日系市民協会(JACL)もその一つです。
1941年の日本軍による真珠湾攻撃の後、日系人12万人以上が国家安全保障への脅威と見なされ、人里離れた強制収容所に監禁されました。

再発を防ぐため、70年代からJACLなどが忍耐強く連邦議会へ働きかけました。黒人議員グループの支援を得て、レーガン大統領の正式謝罪と、存命中の被害者への賠償金支払いを実現したのは88年でした。
しかし、問題の本質は残り、経済や社会への不安が広がるたびに、移民や有色人種の人たちは不当な扱いを受けています。
住民の権利を守る活動をする日系人、サツキ・イナさんはカリフォルニア州トゥーリーレークの収容所で生まれました。彼女は、「顔を覆って人を捕らえるICE職員は自分の人間性も奪っている」とコメント。強制収容所がもたらした悲劇を繰り返してはならないと訴えました。
自分たちの暗黒の歴史を「全ての住人に対する正当な法の手続きを目指す活動」に昇華させた日系人。彼らリーダーシップを、心から誇りに思います。