節約と忍耐の新学期

 米国では四年制の大学を卒業後、医大に入り直します。長い道のりですが、米国では年齢を理由とする解雇が違法で、定年がないので長く働けます。

 7月に医大に入学した娘と大学2年の息子が、それぞれアパート暮らしとなり、経済的な負担が増えました。間抜けな話ですが、授業料のことばかり心配していて、生活費のことまで考えが及んでいませんでした。

 車社会の米国では、ほとんどの州で17歳から車を運転して通勤・通学し始めます。節約のため、娘に私が10年間乗った車を譲り、私は配車サービスで乗り切れるか試しました。しかし仕事で客先へ出かけたときに、配車サービスの料金を客先に請求できないので、結局、中古車を購入しました。

   9月20日 掲載

 息子は、自転車で通学して節約に貢献してくれています。安い賃貸の部屋は狭く、最初、ベッドが入りませんでした。クローゼットの棚の一部を取り外して空間を作り、たんすを収納し、やっとベッドを部屋に入れました。節約には工夫と忍耐が必要です。

 現在、トランプ政権の関税政策の影響で、食品が値上がりしつつあります。大統領は米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に利下げを強く働きかけています。ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマンさんは「FRBは金利だけでなく、銀行の監視など経済の安定に欠かせない機能を果たしている」として、FRBの独立性の維持を説いています。

 経済の長期安定は大事ですが、米国人がいつまでこの状態に耐え続けられるのか? 先行きが不安な米国の新学期です。


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