大統領選 鍵握る若者

米大統領選まで7カ月余となりました。バイデン大統領は今月中旬から、3000万ドル(約44億円)を投じ、「私は若くない」で始まるテレビCMを流し始めました。実績を訴えた後、映像の中で「もう一度撮らせてください」という声に、「僕は若くて活力があってハンサムだ。他に何を言う必要があるんだ?」と冗談で返します。

米国では、どんな状況でも冗談を言える余裕が、頭脳明晰さと若さを印象づけます。

1984年、当時73歳で再選を狙ったレーガン氏は、モンデール氏との討論で、「相手の若さと経験不足という弱点を利用するつもりはない」と述べました。レーガン氏は自分の高齢という弱みを逆手にとった冗談で、その後の選挙戦を有利に進めました。

   3月30日 掲載

トランプ氏の就任まで、歴代大統領の就任時の最高年齢は、レーガン氏(1期目)の69歳でした。その後トランプ氏の70歳、バイデン氏の78歳が記録を更新しました。再選されるのがトランプ氏でもバイデン氏でも、2期目就任年齢の新記録になります。

大統領選の行方を左右すると言われているのが、高齢の政治家や経営者が自分たちの地位向上を阻んでいると感じている若者です。彼らは高齢者対決の選挙にしらけており、投票を控えるのではと危惧されています。

民主党(バイデン氏)と共和党(トランプ氏)の支持者がほぼ同数のペンシルバニア州などの激戦州の結果が、勝敗を決定付けます。今後の選挙戦で、候補者の人柄や若者の共感を呼ぶ政策を訴えるCMが出てくるか。見どころはこれからです。


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