多様性へ 寛容さ大切

年末に届くはずの国際スピード郵便(EMS)が、知らぬ間に日本に返送されました。戻った郵便を受け取った家族から、米国の郵便局で確認するように言われましたが、後の祭りです。「米国はそういうところです」と答えましたが、後日、なぜ確認しなかったのかと文句を言われました。しかし、郵便局員から聞き出したい返答も、それを引き出すための質問も、まったく思いつかなかったのです。

不在時にドアに貼られた局留め通知が風で飛ばされたか、ホリデーシーズンの贈答品の盗難を目的に剥ぎとられたか、そもそも配達員が通知をし忘れた可能性もあります。

  2024年1月20日 掲載

送り主はそのあたりのいきさつを突き止めてほしかったのかもしれません。しかし、米国人は過去のいきさつにはこだわらない未来志向なので、「郵便が無事に送り主に戻ってよかった。また送り直せばいい」という考え方です。ですので、仮に局員に質問してものれんに腕押しで、「何をいまさら」と不思議がられるのが関の山です。

この郵便小事は、日本の常識が世界で通用するとは限らないことの一例です。

皆さんに今年試してみてほしいのは、世代や職業などの枠を超えて、いろんな人と話してみることです。価値観が同じ人とばかり話していると、日本に存在する多様性に気付かないままになってしまいます。

違いを面白がり、多少の問題を受け流し前進するおおらかな心を持つ人材は、グローバル化に欠かせません。日本ほど物事が均一にかつ予想通りに進む国は珍しく、世界と渡り合うには多様性への寛容さが大切です。


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