プロサッカーの試合は家族でテレビ観戦しますが、テニスを見るのは私だけ。しかし今年は米国の19歳のコリ・ガウフ選手が全米オープン女子決勝戦に進んだので、夫も一緒に見てくれました。ガウフ選手がアリーナ・サバレンカ選手(ベラルーシ出身)を破って初優勝しました。
これまで好みの選手はいませんでしたが、2018年にガウフ選手がプロに転向して以来、自分の子どもと年齢が近い彼女の成長ぶりを、親近感を抱いて見てきました。
ガウフ選手の魅力は、正々堂々と落ち着いて戦う姿と、ピンチのときの粘り強さ、負けたときの潔さです。試合以外ではリラックスして自然体でいることも好ましく感じます。
優勝後のインタビューで「試合の前にいつも祈りますね」と聞かれ、「よい結果を願って祈るわけではなく、自分の力を出し切る強さを授けてくださいと祈ります」と答えたのを聞き、大ファンになりました。

温かい家庭も、彼女の人格形成を助けたようです。母親が、熱くなったコーチらに「声をかけるのはやめて」と諭す場面がありました。優勝後、父親の泣く姿を初めて見たとガウフ選手が述べると、父親は「やめてくれ」と身振りで伝え、観客の共感と笑いを誘いました。
彼女は観客だけでなく、全米オープンテニスを支えた人々や、賞金の男女同額の実現に尽力したビリー・ジーン・キング女史(米国)にも感謝の言葉を述べました。
感謝する心と最善を尽くしてプレーする喜び。米市民が忘れている心意気を、彼女は思い出させてくれます。そこに、人気の秘密があるのでしょう。