民主主義精神の再生

米最高裁判所は夏休み前の6月下旬に、重要な判断をを下しました。その一つが、連邦選挙について、「ノースカロライナ州最高裁や知事の審査を受けず、最終的な権限を持つ」とする州議会の主張を退けたものです。これにより、過半数の投票を得た候補以外の人を、州が選出する事態を回避できます。

最高裁でこの主張の違憲性を議論した元司法長官代行のニール・カティアル氏は「中学校で習う民主主義の基本理念を理解している人にとっては当然の結果」で、「2024年の大統領選の不正を防ぐもの」と発言しました。

   7月15日 掲載

カティアル氏は大学教授時代、米同時多発テロに関与した嫌疑でグアンタナモ収容所の抑留者を軍事裁判にかけるのは、米国の軍事司法法典や捕虜の待遇を定めたジュネーブ条約に違反していると主張し、最高裁で勝訴しました。

また、連邦政府の代理人として訴訟に対応する訟務局長代行だった11年に、第2次世界大戦の日系人強制収容を合憲であるとした1943年の主張は、「司法省の歴史の汚点」だと述べています。

カティアル氏の両親はインドからの移民です。米国の憲法を固く信じる彼は、自称「政治に左右されない極端な中道派」。

米国の民主主義は、彼のように地味で時間のかかる仕事をいとわない多くの市民に支えられています。彼らの中には、移民の両親や祖父母を持つ人が少なくありません。移民は、民主主義の精神を再生し続ける原動力になっているのです。   

選挙で、彼らへの感謝の念を込めて投票しようと思います。


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