子どもが高校生になり行動範囲が広がると、親も多忙になります。心身の変化が激しい高校生をさまざまな誘惑から守るため、子の課外活動を運転手として支えるからです。私もそんな親の一人です。
親のもう一つの心配の種は、思春期の子どもが突発的な行動に走りかねないことです。旧連邦法では、18歳で制限なくライフルを購入できました。人体を破壊するほど強力な軍用武器と、精神的に不安定な未成年者の組み合わせが招く悲劇は、容易に想像できます。
ライフルによる学校での乱射事件は、1999年のコロラド州コロンバイン高校(犠牲者13人)、2012年のコネティカット州サンディフック小(同26人)、17年のフロリダ州パークランドの高校(同17人)などがあります。
今年5月にはテキサス州ユバルディの小学校で、18歳の少年が小学生19人と教師2人を殺害する事件が発生。事件で使用されたライフルは合法的に購入されていたことが判明し、銃の規制強化を求める声が強まりました。一方で、銃所持の権利を主張する根強い勢力もあります。

6月25日、議会の超党派の合意で、28年ぶりに規制強化の新しい連邦法が成立しました。七つの項目が柱で、中には21歳以下の銃器購入希望者に対し、小売業者が、州と市町村の未成年犯罪記録と精神衛生上の記録を最長10営業日間、調べることが義務づけられました。問題が見つかれば、販売できません。
これで、被害者だけでなく、一時の狂気で加害者となる未成年を救えます。
より厳しい規制を望む人からは、不満があがっています。しかし、千里の道も一歩から。安全な学校への第一歩を、心から歓迎します。